麩菓子は、麩を主材料とした日本の菓子。平成時代の日本においては、かつて昭和時代に駄菓子屋で人気を博した駄菓子がよく知られているが、麩を用いた菓子は江戸時代からすでに存在していた。
1駄菓子屋が人気を失うにつれ、麩菓子も影が薄くなっていったが、10年前に比べて約4倍の売れ行きとなり、東京の大手デパート では「想い出コーナー」 と銘打って売り出すほどだった
高知の産物を生かした菓子として麩菓子作りが始められており、全国でも有数の生産高を誇る ユズ や ショウガ、四万十川でとれる上質の アオノリ などを用いた麩菓子が、県外での評判が先行する形で静かな人気を呼んでいる
このほかに現代における食用以外の用途として、聴覚障害者、特に生来または言葉をおぼえる前に聴覚を失った障害者が、音声言語を自らの耳で聞かずに発声練習を行うため、小さくちぎった麩菓子を舌の上に乗せて発声を行なう、といった利用法もある